古民家・澁谷家で、自然療法が体験できる民泊をはじめました

はじめまして、澁谷家・民泊オーナーの、澁谷るみ子と申します。

この度(2022年)、澁谷家が「国登録有形文化財」に、指定されました。これをきっかけに、自然あふれる里山の歴史ある古民家で、ゆるりとくつろいで頂き、身も心も元気になって、頂けるよう、澁谷家を民泊施設として解放させて頂くことにいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

兵庫県北部の里山にある、澁谷家の家系は、26世代まで遡ることができ、現在の建物は、京都御所の大工を招いて、江戸時代末期に建てられたと記録にあります。澁谷家は様々な形で町に貢献しており、最初に町にできた、郵便局や銀行、また小学校なども、澁谷家のこの建物から始まっています。

澁谷家ある場所は、「柳が壺」呼ばれ、そのため、柳と壺がマークになっています。澁谷家の屋号は「やなぎや」と呼ばれます。家の前の大きな柳の木が、シンボルになっています。設えた道具には、柳とツバメが描かれています。家の玄関にはツバメの巣があり、毎年たくさんのツバメが帰ってきます。また、重要な家財道具には、すべて壺の絵が彫られています。印鑑も壺の絵の中に名前が描かれています。私は、この壺マークが、とても一番気に入っています。

私自身は、澁谷家の7代目当主、澁谷喜正の長女として生まれ、澁谷家で育ちました。その後、様々な場所で暮らしましたが、2020年より、90歳を超えた父の元である澁谷家に戻り、一緒に暮らしています。自然医学を生業としており、心身の健康を増進するための道場として、すでに澁谷家を解放しており、その流れから、自然療法を体験できる民泊施設として、貢献できないかと考えていました。しかし、宿泊業を営んだことはなく、二の足を踏んでいました。

そんな中、決して宿屋ではない澁谷家の先祖が、出雲大社の宮司様や、出石城のお殿様などをはじめ、多くの主要人物の宿泊のお世話をし、おもてなしをした献立記録などを、読む機会がありました。きれいに保管されている書を読みながら、先祖に後押しされた思いでいっぱいになりました。これからは、先祖に見習い、おもてなしの心と共に、長期滞在型で自然療法を体験できる、古民家民泊をスタートいたしますので、どうぞお引き立てのほど、よろしくお願いいたします。

 

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